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明治生まれのリードオルガン

これは祖母から母へと渡ったリードオルガン。

ずっと昔 私達家族が団地住まいの頃
一時従姉妹の家にあったこともあるけれど
その後は再び母の元に帰って来て
ずっと実家の応接間で静かに鎮座していた
可愛い明治生まれのリードオルガンです。
明治生まれのリードオルガン_a0130778_19062401.jpg
年齢は100歳を越えたおばあさん。
けれどその姿も音色も初々しい女学生の様な姿。

ずっと長いこと静かに部屋の片隅で
音楽を奏でたくて仕方ないと
ウズウズしていたに違いないのに
長きに渡り我慢をさせてしまっていました。

誰も弾くことがなかったものの
調律もしていていたので(と言っても20年経過してますが💦)
音を鳴らすとキレイな音色を響かせていました。

大好きなその姿ではあったけれど
楽器は音楽を奏でてこそと
オルガンをオブジェとしてではなく
また保管をきちんとしてくれる場所へ
ちゃんと楽器として音を音楽を奏でる人の元へと
お嫁入りできるようにとここ数ヶ月
嫁ぎ先を探していました。

けれどこのリードオルガンなるものは
音楽家の友人に相談してみたけれど
なかなか難しくどうしたものかと悩む日々。

とにかく音楽に携わる方に
オルガンを弾く方にお渡ししたいと
母と私達は強く願っていたので、
この際当たって砕けろだわ!と
リードオルガンの世界でご活躍されている
佐藤泰平先生にご相談させていただこうと
思い切ってメールをしてみました。

実は佐藤先生と母は
オルガンがご縁でお会いした事があったので、
母の思いを伝えてみたところ
直ぐに先生は快く
「思い当たる人に声をかけてみましょう。」
と仰ってくださり
今回とても素敵な方のもとへと
嫁ぐことが出来ることになったのでした。


そして2018年11月12日月曜日
本日がお渡しする日だったのです。

仙台からそのお渡しする女性の方と
その方の上司、お友達と共に
5時間かけていらしてくださいました。

妹が「まるで昔からの知り合いのよう」と
言っていたのですが、
本当に玄関の扉を開けてすぐ
心が打ち解けあえるというか
すんなりと波長が合うような
そんな空気を持った方でした。


また一緒に運んで下さる会社の社長さんと
彼女のご友人の方のお二人とも
とても明るく大らかで頼もしく
音楽を愛する人に悪い人はいないと
改めて思う日となりました。

実はそのオルガンの最初の行く先は
家の事情で自宅に置くことができないため
しばらくは彼女の勤め先の音楽スタジオ177.png
彼女が毎日でも演奏していたいという
その気持をヨシとする
社長さんの懐の深さに拍手なのです💗


お別れに演奏してただいたのですが
まるでオルガンは音楽を奏でる
その喜びを歌うように弾けるように
響かせて私達に届けてくれて
母も妹もそして私も
嬉しくて笑顔で涙してしまうくらい
本当に至福の時をいただきました。

持つべき人の元へと
旅立つオルガンとの別れは
喜びの涙でお別れできて本当に幸せを感じます。


この出逢いに感謝の気持ちを込めて
2018年11月12日備忘録として
ここに書き残します。
明治生まれのリードオルガン_a0130778_19573909.jpg
写真は顔をぼかすとちょっと怪しくなりすぎるので
拡大するとボケるくらいの
ものすご〜く小さな写真でアップしました(^^;


by madoromi_time | 2018-11-12 21:24 | 備忘録

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