ファインダーの向こう側

昨夜ネットニュースで
#MeTooとしての記事
KaoRiさんのBlogを読んだ。
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彼女は長年アラーキーこと荒木経惟氏の
モデルをしてミューズと呼ばれていた方だ。

けれどその実 彼女は
荒木さんにとって そして自ら
ミューズとして存在していることで
辛い日々を過ごしていたというものだった。

アラーキーというと
女性のきわどい写真が
頭に浮かぶ人も多いかもしれない。
けれど
その他にも猫や街や空
そして
老若男女のふとした表情や日常風景….
それらの写真をたくさん撮っていて
私は彼のそうした作品が好き
写真集をいくつか持っている
ファンのひとり。
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女性の過激な姿とは違う
少年のような視線、素朴な
目線の作品は素晴らしいのだ。
そうした様々な作品からは
限りなく優しさを感じる。

けれど今回の告白からは
私が感じて来たその優しさからは遠く
冷たいエゴイスティックな姿があり
また荒木さんを囲む人々も同様に
彼女への配慮があるとは思えず
ショックだった。

そうはいっても
もちろん
最初はお互いに
あるインスピレーションがあり
共に作品を創ってきたことは
間違いないとも彼女は言っている。

けれど彼女がある時期からずっと
心を痛めてきた事は揺るぎない事実なのだ。

共に作品を世に送り続けていく中で
荒木さんは輝きを増して行き
KaoRiさんはその輝きとは裏腹に
どこか気持ちのズレを感じ暗い影が
心に広がっていく様が伝わってきて
読んでいて辛かった。

今回の告白に対して
何故今になって...と
批判する人もいるだろう。

でもKaoRiさんが疲弊し
心に血を流す思いでいると気づいた時
告白されたその時に
荒木さんが
自分自身の行いを振りかえり
立ち止まり優しさを持って
向き合う事をしていれば
こんな風にはならなかったと思う。

芸術はどこかエゴイスティックな面がないと
作品は生まれない事もあるとは思う。
そのため周りは見えなくなることも多々あるだろう。

荒木さんの不幸は
周りに少し立ち止まりましょうと
助言する人はいなかった事だろう。

世界的に認められている
荒木さんに対して
対等な立場でものを言える人が
いない不幸がそこにあった事が悲しい。
けれど多くの人は多分
大きな力や流れに
逆らえないものなのかもしれない。
だからこそ
歪みが生じた時、立ち止まり
流れを変える事ができる唯一の人
荒木さんが
彼女の痛みに声に
耳に傾けて欲しかった。

もし彼が彼女に心を寄せていたら、
彼女の声に耳を傾けていたら
きっと今とは違っていたのに...
と思わずにいられない。


彼女がいてこその作品に対して
感じることは
ファインダーの向こう側の
彼女の心にある不安や痛みを感じる事で
それまでの表現法とはまた別の
世界が…違う作品が
優しさと共に生まれるものが
あったのではないか...と
思わずにはいらない。
それがなかった事は
とても残念だし悲しい。

どうか彼女の傷口がこれ以上広がることなく
少しずつでも癒えていきますように。

そしてまた荒木さんが
心から彼女のその痛みを
理解してくれる日が来ますように。

そして
優しい視線で街角、道行く人々、
風に揺れる木々草花
日向ぼっこする猫を
撮って欲しい。

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また
荒木さんならではの
女性の写真も…。
何故なら荒木さんにとって
女性は永遠の被写体だと思うから。

ただファインダーの向こう側に
いる女性にも心がある事を
頭の隅に置いて忘れずに
シャッターを切って欲しい。

それでは荒木さんの作品じゃないと
言う人もいるかもしれないけど
そんな事はないと信じたい。

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Commented by mawa-photo at 2018-04-13 19:58
彼女が後半で述べている前向きな言葉、
そして、そう言えるまでになった現在の彼女に
心からの拍手を送りたいと思いました。

世に潜む悪魔は大勢います。
それを暴く事も消滅させる事も至難ですが、足を救われない様にする知恵は
持ち合わせていたいものです。
Commented by madoromi_time at 2018-04-13 20:52
>mawa-photoさん、

コメントありがとうございます。
今回の告白で彼女は自分の意志で自分の立ち方進み方を決めて歩き出した事に対して私も拍手と敬意を表したいと思います。

>足を救われないようにする知恵

ドキリとするけれど、本当にそうなのだなと思います。
by madoromi_time | 2018-04-13 10:33 | 文化・芸術/My Favorite... | Comments(2)

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